オフレールの距離感の違い
2020年07月15日(水)
前回『オフレールの費用』からの続きです。
鉄道貨物輸送におけるオフレール部分、つまりトラックでコンテナを輸送する部分は、およそ10km毎に料金が変わってきます(料金は通運によって異なります)。駅から10kmの範囲を「1区」、20kmが「2区」30kmを「3区」と呼びます。ここまでが基本範囲で、そこから先は「外」という言葉を使い、40kmは「外10km」50kmは「外20km」という表現になります。外〇kmというエリアに配達をお願いするのは、遠方のエリアということになるので、依頼の際は「ちょっと遠いんですけど…」と恐々お願いすることも多々。
さて、距離に対しての「遠い・近い」という概念は駅や通運によって様々。駅から離れた場所であっても、大きな工業団地や商業地などがあり集荷配達が多い場合は、そちら方面への輸送は問題ないでしょうし、大口の取引先がある場合も
「ああ、このエリアなら行き慣れているから大丈夫ですよ」
と、すんなり引き受けていただけることが多いです。また、関東圏や関西圏は貨物駅が多いため、配達先に近い駅を選ぶより、より便利な直通列車が走っている駅を選択する場合もあります。
距離に対して「近い」というニュアンスでお話ししてくださるのは、なんといっても北海道の通運担当さんです。自分の体感として、駅から驚くほど離れた場所への配達依頼が舞い込み、通運さんへ恐る恐る電話。
「あの、ここってそもそも何kmくらいの場所なんでしょうか?」
と伺うと
「うーん、外80kmですね!朝イチにコンテナを駅につけてもらえれば当日行きますよ!」
と明るいお返事が。
「が、外80km!110kmですか!良いんですか?助かります!一日仕事になっちゃいますよね…恐れ入ります」
と私が言うと
「いやいや、北海道ですからね。遠いのは慣れてるんですよ。むしろ近いとラッキーみたいなもので」
と返され、やはり北海道はスケールが違うなあと思った次第です。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html