鉄道コンテナ輸送に欠かせない存在
2020年11月15日(日)
鉄道コンテナ輸送において欠かせない存在が、通運の配車担当です。配車とは、必要に応じて車を割り当てて差し向けること。トラックだけでなく、タクシーなどでも使われる用語です。効率よく車両を回していくことが求められ、システム化が進んだ現在では、自動で配車が行われる場合も。
しかしながら、通運では今もベテラン配車マンの経験と勘による配車計画が行われることが多々。自動化しにくい理由の一つには、コンテナの開き方の違いが挙げられます。第31回『鉄道貨物講座での話題1:コンテナの個別の番号について』でもお伝えしたように、汎用コンテナは大きく分けて2種類あり、トンネルのように両側が開くD形と、側面と妻面が開くG形に分けられます。この2つのコンテナのどちらに到着荷物を積まれるかがギリギリまで分からない場合もありますし、分かっていても、それを1個積みのトラックに載せるか、2個積み、はたまた3個積みにするかも悩みどころですし、降ろし先の都合も勘案しなくてはなりません。
ここは複数積みのトラックNG、ここは後ろからしか降ろせないからG形限定。屋根がないところだから、明日は雨だし1個積みじゃないと厳しいな…など、条件や天候も考えつつ、空になったコンテナにはできれば荷物を積んで駅へ戻ってきてもらいたい。発列車の締切時間の都合もある。ならばどうすれば良いか…などなど、一生懸命考えます。実はこれ、私はとても苦手です。
せっかく配車を決めても、急遽荷物が入ったからどこかの隙間に入れて…なんて簡単なことではないので、パズルのように組み替えなければなりません。上司がスイスイと配車を組み
「配車はね、リズムなんだよ」
と仰るのを見て、適性というものを大いに考えた次第です。
とはいえ、早番で自分しか居ない時に、列車の遅延などで配車を変えなければならかったことも。ドライバーさんの
「え?この荷物俺がやるの?!」
「えー、量が多いからやだー」
等のお言葉を聞きながら(でも、プロフェッショナルなのでしっかりお仕事してくださるんですけどね)組み替える度、配車担当ってやっぱり凄いと思うのでした。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html