鉄オタ選手権!大阪・安治川口駅と吹田貨物ターミナル駅へいざ出陣。
2023年03月06日(月)
先日、NHK総合「鉄オタ選手権 JR貨物の陣」のロケがありました。このコラムを書いている現在は放送前なので内容については伏せますが、貨物列車ファンとしても、そして元通運社員としても、とても勉強になる時間でした。
ロケは安治川口駅と吹田貨物ターミナル駅で行われました。安治川口駅は、昨年放送されたNHKラジオ第一「鉄旅・音旅 出発進行!」のロケで訪れて以来。その時は夜間、31フィートコンテナが次々に積まれ、そして発車していく様子などをレポートしました。今回は日中ということで、積み荷はないものの写真撮影はしやすく、出演者は皆、合間の時間を使って思い思いに撮影をしていました。
そして、吹田貨物ターミナル駅へお伺いさせていただくのは初となり、機関区など様々な場所を巡らせていただきました。本当にありがたい経験です。
さて、ロケの間にスタッフさんなどから
「小倉さんは通運会社にいたんですよね。吹田や安治川口にもコンテナを送ったりしていたんですか?」
と聞かれました。
実は、名古屋から大阪各駅(吹田・大阪・安治川口・百済)へのコンテナ発送は、数としては少なかったりします。というのも、鉄道貨物輸送は輸送距離が長いほど、トラック輸送よりも利点が多くなる輸送方法。運ぶものや頻度などにもよりますが、大阪~名古屋間は、価格的にトラック輸送の方が有利だと判断されることが多いのです。
もう少し遠い距離ならば、トラックドライバーの休憩時間の兼ね合いや輸送費などもあって、鉄道輸送に切り替えようかと考える荷主さんも多いのですが…この辺りは、営業時にも悩ましいところでした。
そんなわけで、どちらかというとご縁が薄かった2駅。だからこそ、楽しく新鮮な気分でロケに参加させていただきました。とはいえ、貨物駅に入ると、通運時代を思い出してピリッと緊張感も走ります。
詳しくは次回の記事で書きますが、トラックドライバーの年間時間外労働時間の上限が960時間に制限される、いわゆる「2024年問題」が迫っています。もしかしたら、名古屋~大阪間の鉄道貨物輸送への転換も、解決策のひとつになるかもしれません。
質問に答えながら、そんなことも考えたロケの日でした。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html