貨物列車には欠かせない機関車の話
2024年06月07日(金)
貨物列車の主役は貨車だけど…
私は高校1年生の時にタンク車が好きになって以来、貨物列車が鉄道趣味の中心となっています。コンテナ列車の魅力に引き込まれたのは多治見通運に勤務してからですが、そこからもう一つ、見方が変わったものがあります。
それは、貨車をけん引する機関車。元々「貨物列車の主役は貨車(貨物)だ」というフレーズをメディアで発しており、趣味としては貨車>機関車という構図だったのですが、通運目線で見ると、どんな機関車にけん引されるのか、機関車が交換されるのかといったことを気にすることで、よりスムーズにコンテナを輸送できることもあるのです。
機関車交換とリスク低減
日本の鉄道路線は電化されている区間と非電化区間に分かれ、電化されている区間でも、直流なのか交流なのかといった違いがあります。電気機関車も、直流区間のみ走行できる車両形式や、反対に交流区間のみ走れるもの、交流でも直流でも走ることができる形式があり、機関車の交換が少ない列車や、付け替えが多く発生する列車など様々です。
過去に「台風によるダイヤ乱れで機関車の都合がつかない」という理由で、コンテナが中継駅から動かせないことがありました。急ぎのコンテナだったため、他通運と連携して途中駅から直接トラックで運ぶことで事なきを得ましたが、こればかりは予想することができません。貨物列車の主役は貨車と機関車両方なのだと実感し、可能な限り途中駅での機関車交換が少ない列車(ルート)を選ぶことも、輸送リスクを減らせるのだと思ったのでした。
多治見通運近辺で見られる機関車たち
さて、多治見通運の拠点である多治見駅、そして名古屋貨物ターミナル駅は両方とも直流電化区間となりますが、近年では交直流機関車のEF510形が乗り入れるようになりました。
また中央本線の西側、通称中央西線はEF64形の天下だったのですが、南松本からやってくるタンク列車の牽引としてEH200形もやってくるようになり、時代の変化を感じています。
名古屋近郊にお越しの際は、貨物列車、そしてぜひ多種多様な機関車もチェックしてみてください。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html