名古屋臨海鉄道親子ツアーレポート【前編】
2024年06月15日(土)
大盛況!親子向けツアーの内容とは
5月28日に名鉄観光主催「なるほど、深知り!貨物鉄道がもっと好きになる!親子で楽しむ! 貨物鉄道の裏側を見学!名古屋臨海鉄道体験ツアー」が開催されました。3回に分けて、その様子をお伝えします。
ツアーは名古屋臨海鉄道の東港駅と名古屋南貨物駅を見学、最後に名鉄築港線大江駅から築港線に乗車し、名古屋臨海鉄道の線路と交わる平面交差「ダイヤモンドクロッシング」を通過するというとてもマニアックな内容ながら、親子合わせておよそ60名が参加という盛況ぶり。
ガチガチのカモレファンな親子から鉄道全般がライトに好きな子、年齢も小学校低学年から高学年と様々な中でしたが、名古屋臨海鉄道吉田社長はじめ携わるスタッフさんのご尽力とおもてなしの心で、全員が満足そうな表情でお帰りになったのが印象的でした。
子供扱いせず子供に配慮した体験メニュー
私は、東港駅の見学から同行開始。文面は大人向けながらきちんとルビをふるという、子供扱いはせず子供に配慮した形の安全のしおりを手に、まずは名古屋臨海鉄道の紹介や説明などを吉田社長から直々に受ける、座学の時間。その後は車両区にて機関車入れ換えの実演が行われました。機関車のデッキに乗り「残り5メーター、4メーター…やわやわ…とまれ、とまれー」と無線でやり取り。その無線音声を拡声器で拾い、線路際で実演を見る参加者に聞いてもらいながら、今こんなことをしていて…と丁寧に説明されていました。保護者の方たちは、貨車に対し足でブレーキをかける様子が斬新だったようで「あれは何?!あれはどういうこと?!」と興奮気味に説明を受けていたのが印象的でした。
貨車や機関車の説明を受け、検修庫でのピット体験、そして列車が走行不能になったときに活躍する救援車ワ1などを見学。救援車は現在活躍の場がないそうですが、それでも何かあった場合は本線上を走行しなければならず、車籍も残っています。明治31年製造で、恐らく現役の鉄道用車両としては一番古いのではないか、とのこと。連結部分には古い連結器の名残なども見られ、鉄道遺産としても貴重なものであることが説明されました。
そのほかにも様々な体験が行われている中、ひっそりと行われていたのが、各種保線器具の展示。「展示をしています!ここも見てくださいね!」と大々的なアピールをせず、それでも手を抜くことなく詳しく解説されているのがニクイ演出です。
次回に続きます。
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