名古屋臨海鉄道親子ツアーレポート【中編】
2024年07月01日(月)
ツアーのキーパーソンは意外な方
名古屋臨海鉄道親子見学ツアーレポートの中編です。
心が満たされたところで昼食タイム。実は今回のツアーのキーパーソンの一人は、松阪駅駅弁のあら竹こと新竹商店の社長でいらっしゃる、新竹浩子さん。以前、鉄道貨物協会名古屋支部の総会にて講演をされた際「うちでも駅弁の掛け紙を出せませんか?」と名古屋臨海鉄道吉田社長が声をかけ、ならばツアーという形式にして、お昼に特別な掛け紙の元祖特選牛肉弁当をお出ししましょうかということになり、浩子社長が名鉄観光さんへご縁を繋いでくださったのだそうです。そのご縁とご恩返しとして、機関車のヘッドマークは「元祖特撰牛肉弁当65周年」仕様に。名古屋臨海鉄道さんからの粋なサプライズでした。
テーマパークも驚きの演出!名古屋南貨物駅
昼食後は名古屋南貨物駅の見学。実は内心「コンテナ貨物のみの名古屋南貨物駅は東港駅に対して物足りないのではないか」と思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。
やってきたバスはコンテナヤードを通り、コンテナでできた「壁」の前へ。下車してバスが去ると、代わって遠くの方からやってきたのはトップリフター。私は名古屋貨物ターミナルで何度もトップリフターの作業を見てきましたが、遠くからこちらに向かって真っすぐ走ってくるリフトの迫力たるや!見せ方ならぬ魅せ方の工夫のおかげで、参加者も「おおーっ!」と声を上げていました。
4枚の写真で、その興奮が伝わりますでしょうか。
そのまま、トップリフターによるコンテナ積み下ろしの実演が行われ、寸分の狂いなくコンテナを積むテクニックに拍手喝采でした。
興奮冷めやらぬまま、背後にあるコンテナ壁のひとつが開かれました。こちらはなんと、コンテナを使用した入場ゲート!コンテナ内には可愛らしい風船と「WELCOME」の文字。
しかも、ただ両開きのコンテナでトンネルをつくるのではなく、両開きと側妻型を組み合わせることで、すぐに向こう側が見えないようにする工夫も。ワクワク感の演出に、参加者たちはテーマパークの入場ゲートのように、楽しそうに記念撮影をしていました。
ゲートをくぐると、多種多様なコンテナがズラリ。中でも、名古屋南貨物駅では馴染みのある存在ながら、一般的には珍しい、鋼材を運ぶ背の低い無蓋コンテナや、廃棄物を運ぶ「蓋のある」無蓋コンテナなど特殊なものも展示され、参加者の興味を引き付けました。
次回に続きます。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
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