Tajimi Express Co.,Ltd Presents

鉄道アーティスト・鉄道コンテナアドバイザー小倉沙耶の通運ってこんなにおもしろい!

31ftコンテナ輸送についてのあれこれ

社長とのやりとりでビックリ

普段私はこのコラムについて多治見通運関谷社長とやり取りをしています。先日コラムを納品した際に
「多治見通運で31ftコンテナ輸送が定期ではじまるかもしれません」
とのお話しをいただきビックリ!

 

31ftコンテナとは

31ftコンテナは10トントラックとほぼ同等の積載能力があり、よく使用される1100mm×1100mmパレットの場合、16枚分の荷物を積載できます。普段よく見かける12ftコンテナ(私が多治見通運勤務時代はこのコンテナで輸送コーディネートを行っていました)は6枚分なので、その輸送力は相当のもの。

 

さまざまなコンテナの個数と調整

汎用コンテナとしてもつかわれている12ftサイズのコンテナは、JR貨物所有のもので約6万2千個あり、利用する際には希望するコンテナの種類を予約システムであるIT-FRENSに入力すればOKです。しかしそのほかのサイズ、たとえばJR貨物所有の20ftコンテナは保有個数357個、31ftコンテナは139個と数が少なく、利用前に調整が必要です。大きいサイズのコンテナの場合は利用線区や積み卸ろしができる駅に制限があったり、載せられる列車が指定される場合もあります。以前お伝えした、多治見駅(貨物駅)公開イベント時に20ftコンテナが列車に積載されてきて驚いたというのも、多治見駅ではこのサイズのコンテナを取り扱えないからで、今回31ftコンテナ輸送を行う場合も、名古屋貨物ターミナル駅からとなるでしょう。

そういった事情もあるため、大型コンテナの場合は定期的かつ安定したな輸送体系を構築するため、事前に荷主と通運、そしてJR貨物間で綿密に打ち合わせをします。

 

イチファンとして胸が高鳴ります!

…とご紹介をしましたが、先ほどもお伝えしたように、私は大型コンテナの手配経験がほとんどなく、イチ通運ファン、鉄道貨物ファンとして興奮しています。
近く、きちんと取材し実際の取り扱いについてレポートいたしますので、どうぞお楽しみに!

 

多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html

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小倉沙耶

PROFILE

小倉沙耶 こくら・さや

鉄道コンテナアドバイザー・鉄道アーティスト
都市交通政策技術者

1980年3月30日生まれ、愛知県豊橋市出身で現在は兵庫県伊丹市在住の鉄道アーティスト。子供の頃から母の実家である長崎に寝台特急「さくら」で何度も帰省し、その鉄道の旅情に魅了され、鉄道ファンとしての情熱を抱く。
2002年から「鉄道アーティスト」としての活動を開始し、テレビ・ラジオ出演や執筆活動だけでなく、鉄道イベントの司会や企画、講演なども手がけている。モットーは「鉄道に関わる全ての方が、笑顔でいられるためのお手伝い」。
2009年には明知鉄道観光大使に就任し、2013年には京都大学大学院工学研究科低炭素都市圏政策ユニットより都市交通政策技術者(第112号)に認定された。
2022年からは一般社団法人交通環境整備ネットワークの審議役を務め、通運の経験を生かし、鉄道コンテナアドバイザーとしても活動している。2021年には出産し、乳幼児連れでの公共交通利用促進と周囲の理解についてメディア・イベントなどで積極的に発言している。
鉄道趣味の中心は気動車・貨車・古いレールであり、その情熱を通じて広く鉄道文化の普及に尽力している。