パロマコンテナによる鉄道貨物輸送の様子 Part-2
2019年10月18日(金)
前回(http://tajimituuun.co.jp/blog/archives/161)に続き、パロマコンテナでの輸送レポートです。
さあ、全てのパレット重量を計測し終えました。偏積防止システムで算出されたパレット順に従って、積み込みを行っていきます。重量が偏らないことももちろん大切ですが、到着して工場でコンテナを開いた際に崩れないことが最も重要です。電装部品の入った折り畳みコンテナは、静電対策が施されたものとそうでないものの2種類。そのほかにも大小の箱などがあり、一つ一つの重量はバラバラです。これらをなるべくバランスよく、丁寧に、かつ手早く積んでいくのは鉄道コンテナ輸送に長けた通運担当者のテクニック。美しく積まれていく様に見惚れている中、パロマ北海道工場の宮川様から通運担当者に
「あ、それは表に向けてくださいね」
との言葉が。
折り畳みコンテナには各工場名が書かれたラベルが貼られており、荷下ろし後に工場間輸送のトラックに載せられるのですが、偏積防止のため、工場毎の荷物を厳密に纏めることができません。そのため、より分かりやすいようにとラベルは全て開扉側に向けるようにしているそうです。
荷物を積んだ後は、隙間にパレットなどを入れ、より安定させていきます。偏積対応前は荷物を隙間のないように詰め、最後に残った空間のみ対処すれば良かったのですが、現在の積み込み方法の場合は、それぞれのパレット分を詰め込んだ所に少しずつ空間が発生します。そこにパレットや折り畳みコンテナ、段ボールなどをうまく使って、隙間のない、美しく積まれたコンテナが完成しました。
扉を閉める前に、積み込んだ状態のコンテナの写真を撮影。
「今まで輸送した全てのコンテナの積み付け写真を撮ってあるんですよ」
とは宮川様の弁。荷崩れ等があった際に原因や対処法を探れるよう、日時やコンテナ番号と共にデータ化しているとのこと。データの蓄積が、より良い輸送へと繋がっていきます。
無事に積み込みが終わり、コンテナは東室蘭駅へ。ここからは鉄道輸送の出番です。列車は札幌貨物ターミナル駅へ。ここから直通列車で名古屋貨物ターミナル駅へと向かいます。
重量と積み込み番号の書かれた札
しっかりと埋められた隙間1
しっかりと埋められた隙間2
隙間を埋めている様子
積み込み完了
戸閉め
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html