紅白のパロマコンテナのひみつ
2019年02月01日(金)
多治見通運ウェブサイトのトップページを見ると、紅白の可愛らしいコンテナの写真が掲載されています。これは、ガス機器などで有名な株式会社パロマ様との共同で完成したラッピングコンテナで、鉄道輸送では名古屋貨物ターミナル駅と東室蘭駅とを結んでいます。私も在籍時に少しだけ関わっていたのですが、テレビ番組でも取り上げられるなど、鉄道愛好家の中でも注目を浴びており、一ファンとしても嬉しく思っています。今回はこちらのコンテナについてご紹介します。
このパロマコンテナ、計画段階では同じ色のコンテナにしようという案もありましたが「せっかく2つ作るのだからおめでたい紅白で」という話が出て、現在の2色になりました。第8回でもご紹介した日本石油輸送のリースコンテナを改番し、それぞれ鮮やかな白と赤に塗り、カッティングシートを貼り上げて完成しました。
北海道からは電装基盤やハーネスといった部品、東海地区からは空の箱や籠などを交互に輸送しており、輸送の効率化と環境負荷の低減を図っています。
この2つのコンテナは、片方が北海道にいるときは片方が東海地方にいる…という運用になっています。長期連休の後などで両方が同じ駅にいることも稀にありますが、それは到着後と発車前というすれ違い。奇跡のタイミングであって、同じ列車に乗ることはありません。しかし一度だけ、この2つのコンテナが同じコンテナ車に隣同士で並んだことがあります。2018年5月に札幌貨物ターミナル駅で初めて開催された「鉄道貨物フェスティバルIN札幌」会場内でのことで「北海道に縁があり映えるコンテナを2つ並んで展示したい」というJR貨物からのご提案で実現したものです。あまりの貴重さに、私もプライベートかつ日帰りで見に行ったほど。晴天の下並んだ紅白のコンテナはとても美しく、いつまでも見惚れていました。通りかかった鉄道愛好家の方も「あっ!パロマコンテナが並んでる!これはすごい!」と興奮気味に写真を撮っていらっしゃいましたよ。ちなみに、札幌貨物ターミナル駅〜東室蘭駅の回送は、同じコンテナ車なれど隣同士ではなかったとのこと。
見れば幸せになれる…かもしれない、貴重な紅白のパロマコンテナ。見かけたらラッキー!ぜひ探してみてくださいね。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html