オフレールの費用
2020年07月02日(木)
鉄道コンテナで荷物を運ぶ場合の費用は、基本的にオンレール(鉄道で運ぶ部分)とオフレール(トラックで運ぶ部分)で構成されます(他に、危険品輸送や冬期の輸送では割増料金が発生することもあります)。オンレール部分はキロ程とコンテナのサイズ数の乗で求められ、通運では発着駅が決まると手計算でオンレール部分の運賃を手計算…することはなく、IT-FRENS(第15回参照)で駅名を検索・入力すれば、自動的に算出される仕組みになっていてとても便利。しかしオフレール部分の運賃は通運各社や輸送条件等で料金が変わってくるため、特に新規輸送の場合は通運同士のすり合わせが必要となってきます。
「この荷物はパレチゼーションがしっかりしているから、降ろし時のドライバーさんの負担が少なくて済むのでこの料金で…」
「これ、一斗缶の手降ろしなんです。〇円お付けしますからお願いできませんか?」
「作業現場でタイトな時間指定になっているので、所定料金にプラス〇円おつけしますね」
等々。この辺りは、他業種の営業のやりとりと似ているかもしれません。
私が到着駅の通運へ依頼するときに一番ドキドキしていたのは、到着駅からかなり離れた場所での荷下ろしをお願いする時でした。オフレール部分、コンテナに荷物を積んで発送駅までトラックで運ぶ、到着駅から降ろし先まで運ぶ距離は短ければ短いほど、コンテナやトラックを効率的に運用することができます。
発送駅の場合、空のコンテナを駅から持ち出す、あるいはどこかで荷下ろしした空コンテナで集荷先へ向かう→集荷→駅でコンテナを降ろすというのが一連の流れ。
到着駅の場合は、当該コンテナの持ち出し→荷下ろし→別の集荷先、もしくは空コンテナを駅で降ろすというのが1サイクルとなります。
駅から離れたところへ運ぶということは、1つの業務でドライバーさん、トラック、コンテナを長時間拘束することになります。より多くの業務をこなした方が、お願いする通運さんやドライバーさんにも好まれますから、地図を見ながらううむと唸ったことも多々。また、駅と駅のちょうど中間地点に位置する降ろし先も、言い換えれば「どちらからもそれなりに遠い」ということなので、どちらの駅に頼もうか、忙しいから難しいって言われちゃったらどうしよう…なんて、眉間に皺を寄せながら、到着通運さんへ電話をするのでした。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html