乗車できるコンテナがある!!
2023年01月30日(月)
前回は、乗車できる事業用貨車、車掌車についてお伝えしました。
実は、コンテナ列車に載せるコンテナでも、人が乗れるものがあるのをご存じでしょうか。
リサーチキャビンと呼ばれる事業用コンテナで、ZX45A-1、ZX45A-2の2基があります。走行中の機関車の性能を測定するため、検測や計測をするための機器が入っており、コンテナの中に作業員が入ったまま、列車が運行されるのです。
2基しかない上に、常に運用されているわけではなく、運用区間も限定されていないことから、愛好家の中でもレアな存在として知られています。
リサーチキャビンは30ft級の大き目なコンテナで、ステンレスに赤紫の帯をまとっています。窓もついていて、見かけた一般の方からは
「貨物列車ですか?」
と質問されるようなフォルムで、他のコンテナと容易に見分けがつきます。
私も、何度かたまたま姿を見かけたことがあるものの、停車中の貨車の上で、作業員の方がいらっしゃる様子もなく…といった状態。一度、運用中の様子を見てみたいものです。
コンテナ番号の頭にZという頭文字がつくのは、事業用コンテナの証なのですが、リサーチキャビンだけでなく、Zコンテナ全般がレアでもあります。
フォークリフトオペレーターの訓練のため、スケルトン構造になっているコンテナや、機関車の試験時などに用いられる、重しの入ったコンテナなど、用途にとって様々なものがあり、中でも重しの入ったコンテナの中には、過去のJR貨物コンテナ色である「コンテナブルー」が施されたままのものもあり、見かけると心躍ります。
事業用コンテナが活躍しているということは、より良い鉄道貨物輸送のためにJR貨物さんが尽力されているということ。ぜひ、リサーチキャビン、そして頭にZがついたコンテナを探してみてくださいね。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html