駅を制すると輸送手段の幅が広がります
2023年04月24日(月)
先日、名古屋臨海鉄道様の東港駅や名古屋南貨物駅を見学させていただきました。名古屋南貨物駅といえば、私が勤めていた名古屋貨物ターミナル駅とも近く、愛知県の知多半島エリアに営業の際は
「名古屋南貨物駅の方が近いんですが、リードタイムとしては名古屋貨物ターミナル駅の方が有利で…」
とご説明したことが多々。言わばライバル駅となります。
鉄道コンテナ輸送にかかる料金のうち、トラック部分の輸送費は、駅から同心円状に10km、20km、30km…と10km刻みで金額が変わります。そのため、知多半島エリアで鉄道コンテナ輸送をお考えの場合、名古屋南貨物駅から発送する方が金額的に安価になる可能性があります(割引率等もありますので、一概には言えません)。
しかし、名古屋南貨物駅は列車本数が少なく、一度名古屋貨物ターミナル駅を経由してから全国の駅へと向かうため、急ぎの場合は名古屋貨物ターミナル駅から発送した方がよい場合も。多治見通運は名古屋南貨物駅での営業を行っていないので、売り文句としてはリードタイムを前面に出していました。
全国にはそういった、駅と駅のちょうど中間のエリアや、A駅の方が近いがB駅の方が列車本数が多いといったエリアが多くあります。新たに鉄道貨物輸送をお考えで、どの駅に問い合わせて良いのか分からない場合は、お近くと思われる複数駅の通運業者を紹介していただき、どちらの方にメリットがあるのかを考えるのも良いかと思います。
また、荷物によってリードタイムもそれぞれでしょうから、リスクヘッジとして、複数の駅(通運)を利用するというのも一つの手段。2024年問題で「輸送を断られる」という機会が増えるかもしれません。今のうちに、輸送手段のひとつとして鉄道貨物輸送を加え、さらに駅や通運を複数利用しておけば、もしもの時の選択肢も広がります。
鉄道貨物輸送が、企業等で輸送を担当される方の一助になりますように。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html