コンテナ時刻表で学んだこと
2019年07月15日(月)
前回に引き続き、コンテナ時刻表についてのお話しです。
コンテナ時刻表は、着駅までの中継駅や到着日、鉄道運賃などを手早く調べることができるので重宝していました。また、休憩中にパラパラと捲って
「ああ、この駅はこんなに直通列車があるんだなぁ」
「名古屋からは翌日着く駅が、この駅からだとかなり日数がかかるんだなぁ」
と遠い地に思いを馳せたりするのも楽しみでした。
そんな中、鉄道好きとしても気になったのが、輸送に最も日数が必要なのはどの区間でどれくらいの日数がかかるのかということ。
調べてみると、最も日数が必要なのは北海道の中斜里オフレールステーションから鹿児島県の川内駅までで、コンテナが引渡し可能になるのは6日目の夕方となります。
北海道から鹿児島か、なるほど…と納得される方が多いかと思いますが、実は中斜里オフレールステーション発でもう一つ、到着日が川内と同じく「6日目夕方」と書かれた駅がありました。しかも九州ではなく本州で。その駅は島根県の東松江新営業所。初日の14時30分に中斜里オフレールステーションを出たコンテナが、鳥取県の伯耆大山駅で取扱いできるようになるのは6日目の8時48分。そこから自動車代行でコンテナが運ばれ、同日16時に東松江営業所に到着します。
旅客列車でもそうですが、乗り継ぎ(貨物列車の場合は中継)のタイミングが合いにくい路線やルートってありますよね…。私が輸送手配を行っていた名古屋貨物ターミナル駅でも、たとえば南福井駅や金沢貨物ターミナル駅行きのコンテナは、東海道本線を走行して米原から北陸本線に入った後、富山貨物駅まで行った後に別の列車で戻るルートが最速となっており
「コンテナに足が生えてて、富山行きの4085列車から南福井でぴょんっと降りてくれたら早く配達できるのに」
と現実逃避をしたことも多々。
近い駅の方が早く着くというわけではないことや、それぞれの駅の列車事情などを、コンテナ時刻表でたくさん学びました。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html