鉄道コンテナなんて需要がない?そのイメージと現実とは
2024年04月05日(金)
貨物鉄道輸送へのコメント
先日の記事でも少し話題に出したのですが、インターネット上で貨物鉄道輸送に関する記事が出ていると、ついついコメント欄を見てしまいます。
「5トンコンテナでしょ?そんな中途半端な大きさだから使えないんだよ」
「悪天候ですぐ止まるんだから需要なんてない」
「長い鉄骨とか運べないじゃん」
コメントは過激なものの方が目につきやすいとはいえ、これまでコンテナ輸送のあれこれをお伝えしてきた立場として、こういった言葉を見ると悔しくなります。
気を取り直して…そもそも、貨物鉄道輸送を使わなくてはならないということではないのですから、荷物が合わなければ使わなければ良いわけです。ただ、荷主側では難しいと思っていた荷物でも、通運側から見れば1・2点改善すれば効率よく鉄道コンテナ輸送に切り替えられるパターンもあるので、相談だけでもいかがですか?というのが個人的な意見ですし、営業時にも丁寧にヒアリングしていた部分でした。
実は優秀!鉄道コンテナ輸送の定時運行率
悪天候ですぐに止まるというのは鉄道コンテナ輸送で多く持たれるイメージですが、2022年度の定時運行率は92.0%。定刻から24時間以内に到着した列車の割合は99.9%です。リードタイムに1日余裕を持たせれば、安心して荷物をお任せいただけます。天候不良で列車の遅れが予想される場合には、予めほかの輸送手段のご提案や、前出し後出しなどをご提案するのも通運の大切な仕事です。これは通運もJR貨物も同じで「全国の天気を365日気にしている」というのは鉄道貨物業界あるあるです。
長い鉄骨なども、専用のコンテナで運んでいます。丸鋼などを運ぶコンテナは無蓋タイプで、荷物が積載されていない時には複数のコンテナを積むことができるという優れもの。ただこちらは荷主や通運が所有する私有コンテナとなるため、一般荷主は利用できません。こういったものは従来通りの輸送方法でも良いでしょう。無理に変える必要はないのです。まずは変えられるところから変えてみる。複数の輸送手段をもてるよう、積み方や積載量、ロットなどを見直してみる。それだけで、事業所単位だけではなく、ひとりひとりのSDGsの取り組みへも繋がります。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html