Tajimi Express Co.,Ltd Presents

鉄道アーティスト・鉄道コンテナアドバイザー小倉沙耶の通運ってこんなにおもしろい!

2020年3月14日 ダイヤ改正実施!見どころはここ!

 

JR貨物は、2020年3月14日にダイヤ改正を実施します。

 

個人的な注目点は、これまでJR四国松山駅の南側にあったJR貨物松山駅が5.9km移転し、松山貨物駅と改称して営業を開始することです。松山貨物駅は予讃線北伊予駅〜伊予横田駅間に位置し、コンテナ車を最大13両まで取り扱えるほか、新しい貨物上屋を設置。駅の構内でウイングボディタイプのトラックによる取卸作業等を行うことも可能となりました。また、周辺のアクセス道路も整備され、よりスムースに輸送することができます。

 

実際に私も新駅の外周をぐるりと回ってみて、従来の駅に比べて動線も良く、荷役作業が行いやすそうに見えました。そして、今後は恐らく見ることが叶わない、コンテナがない状態の貨物駅も存分に堪能。実際に機関車やフォークリフト、コンテナやトラックが入って賑わうようになったら、諸々見比べてみたいと思います。

 

松山貨物駅を発着する列車も、時刻が若干変わります。到着は4:51から、距離が伸びた分5:03に。そして発車時刻は、これまでの20:42から20:30と12分早くなるものの、コンテナ持込締切時刻は18時から19時へ変更と、1時間繰り下げられることになりました。新駅ではコンテナ車切り離し作業等、煩雑な作業が減るためだと思われます。通運としては、その1時間で集荷できる場所やモノの可能性が向上するわけで、とてもありがたい話です。

 

貨物列車好きとしての余談になりますが、松山貨物駅手前の市坪駅〜北伊予駅間には、列車撮影地として知られる重信川橋梁があります。この橋を通る貨物列車を撮影するのは、列車ダイヤ的に夏至前後でないと難しそうですが、考えただけで胸が高鳴ります。

 

多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html

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小倉沙耶

PROFILE

小倉沙耶 こくら・さや

鉄道コンテナアドバイザー・鉄道アーティスト
都市交通政策技術者

1980年3月30日生まれ、愛知県豊橋市出身で現在は兵庫県伊丹市在住の鉄道アーティスト。子供の頃から母の実家である長崎に寝台特急「さくら」で何度も帰省し、その鉄道の旅情に魅了され、鉄道ファンとしての情熱を抱く。
2002年から「鉄道アーティスト」としての活動を開始し、テレビ・ラジオ出演や執筆活動だけでなく、鉄道イベントの司会や企画、講演なども手がけている。モットーは「鉄道に関わる全ての方が、笑顔でいられるためのお手伝い」。
2009年には明知鉄道観光大使に就任し、2013年には京都大学大学院工学研究科低炭素都市圏政策ユニットより都市交通政策技術者(第112号)に認定された。
2022年からは一般社団法人交通環境整備ネットワークの審議役を務め、通運の経験を生かし、鉄道コンテナアドバイザーとしても活動している。2021年には出産し、乳幼児連れでの公共交通利用促進と周囲の理解についてメディア・イベントなどで積極的に発言している。
鉄道趣味の中心は気動車・貨車・古いレールであり、その情熱を通じて広く鉄道文化の普及に尽力している。