競争では無く協調。この国の物流問題の解決に、鉄道コンテナ輸送も選択肢へ。
2023年10月15日(日)
「競争から協調へ」。昨年から展開されている、JR貨物の企業広告に使用されているメッセージです。これは、すべての輸送モードの特性を活かし最適解を導く「モーダルコンビネーション」という理想を掲げたものです。
これまでトラック輸送で賄ってきた分の荷物が、2024年問題によって運びきれなくなってしまうかもしれない。でも、トラック輸送に最適化した荷物が、ほかの輸送手段で運べるのだろうか。これは、私が多治見通運勤務時にお客様からよくいただいた質問や悩みです。
鉄道コンテナ輸送でよく用いられる12ftコンテナは、日本の鉄道事情に合った独自サイズ。トラックからの転換は、荷物量や載せ方など、異なる点が多くあります。これを一緒に解決するのが通運の仕事。実際、私も上司と一緒に「鉄道コンテナだからこその載せ方」というのを学び、お客様から「え?こんな風に載せるの?」というお声をたくさん頂戴しました。荷物を運ぶプロとして蓄積されたノウハウがあるのです。
9月から展開されている「競争から協調へ」広告の第2弾には「この国の物流が試されている」というメッセージが。主要駅に巨大なポスターが張られているのをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。今まで通り輸送の予約をとろうと思っても断られたり、余計に日数のかかる事例が多発することが見込まれます。どうすれば円滑に物を運ぶことができるのか。シームレスなモーダルコンビネーションを目指すため、通運がお手伝いいたします。
余談になりますが、同じ駅ではたらく通運事業者はライバルともなりえますが、協調し合うことも多々。ちょうどこれから最盛期を迎える北海道の農産物輸送などは、到着コンテナ数が多く、複数の通運が同じ市場に配達へ行くことも。毎日互いの到着コンテナ数を開示し、個数を取りまとめて市場へ情報を送るということも行っています。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html