災害時の無償輸送対応も。全国通運連盟とは
2024年02月05日(月)
令和6年能登半島地震での鉄道コンテナ無償輸送
元日に発生した令和6年能登半島地震から1か月以上が経過。現在も様々な輸送手段で被災者向けの救援物資輸送が行われています。JR貨物と全国通運連盟は1月4日に共同でこれらの輸送を無償で行うことを発表しました。これまでも東日本大震災や熊本地震、平成30年7月豪雨など甚大な災害があった際に行われているもので、JR貨物の窓口を通じて申し込みを行い、承認されたコンテナ輸送が対象となります。
このコラムで何度かお伝えしているように、貨物鉄道輸送は様々な輸送モードを組み合わせた複合一貫輸送となっており、料金や運賃の計算や収受が複雑です。災害時の無賃扱いでは、JR貨物がレール部分の運賃を、そして全国通運連盟が集荷・配達料、いわゆるトラック輸送費分を負担します。
全国通運連盟とは?
全国通運連盟は貨物鉄道輸送の広報や啓蒙活動などを行っている公益社団法人です。イベントの主催なども行っており、今年度は「鉄道コンテナ利用キャンペーン2023」として、JR貨物(共催)とともに各種展示会などに出展しています。
私も過去に出展ブースでイベント時に来場者をご案内したことがあり、鉄道コンテナ輸送が気になっているけれどどうしたら良いのか分からないという生の声をたくさん頂戴しました。他社の通運事業者の方とご一緒に、来場された物流担当者のご相談に対し、それぞれの意見を述べるのも勉強になった場でした。
お試し輸送キャンペーン!
全国通運連盟では毎年「お試し輸送キャンペーン」と称した試験輸送助成の取り組みを行っています。鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトや各種増送について
①鉄道コンテナ輸送を新たにご利用したいお客様に対する試験輸送
②現在ご利用中の区間で、積込方法をパレット化したいお客様に対する試験輸送
③私有大型コンテナのラウンドユース推進に向けた試験輸送
④養生資材の変更、積付資材、機材の変更、コンテナ種類の変更、各種データ取得などの輸送品質改善に向けた試験輸送
⑤現在ご利用中の区間以外への新たな輸送区間の拡大に向けた試験輸送
以上5種の輸送が対象となっています。
今年度は2月22日までが申請受付期間となっています。そして例年夏ごろにこのキャンペーンが行われますので、興味を持たれた物流担当の方は、ぜひお問い合わせください。
多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
https://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html